ヒーリング


   街角の 何でもない ちいさな 発見







都市の華百選



このスミレの花はきれいだねぇ。
うん。とってもきれいだよ。
私は青い空の下にひっそりと咲くこのスミレの花に
すっかり心を奪われてしまいました。
平凡で誰にも注目されていない…それがこのスミレの魅力なんです 。






僕はニャン介。
いつもこうやって昼寝していると
みんなお腹を撫でてくれたりして気持ちいいんだよ。
でもあんまり寝ていると
自転車に轢かれたりしちゃうから気を付けなくっちゃね。
(撮影 四方克宗さん)




この花はナント云うのだろうか?
深紅…その花は深紅というのに相応しく、
宝石…ルビーのごとく貴賓の輝きを放つ。
その神秘的な妖しさは私の心をとらえた。
不覚にも一瞬、我を失った。



まるで蝶々が羽をひろげた様な美しさを持つこの花だが
偶然と奇跡の連続によってここに存在することが許されている。
明日には散ってしまうかも知れない。
それもまた偶然と奇跡の連続と言えるかも知れない。






私はペルシャとアビシニアンの合いの子のリリィです。
自分でいうのもなんですが、
ちょっぴりシャイでおしゃまなおしゃれさんです
これが私の決めポーズ、ちょっと振りかえるのがポイントかしらん。



群生…この花たちを象徴する言葉である。
恐らく一輪であれば誰も見向きもしないであろうこの小さい花は
群れることによって美しく咲き誇っている。
今、目の前を見ればこの花がここにあるのがよくわかる。



今、一輪のチューリップが咲きそうだ。
いつ笑顔を見せてくれるのだろう。
赤、青、黄、または白、橙、まさか黒ということはあるまい。
まだどの色か、わからないけど並んでいる仲間と
いっしょに楽しませてくれるだろう。



嗚呼…オレンヂ色の花が咲いている。
花びらは夢見る様に空を求めて羽を広げて、
太陽の光を吸収するかの如く、鮮やかに輝いているではないか。
大地にと根を下ろし、しっかりと生きている。
そんな力強さを感じさせる。



僕はクロ。
毛が黒いからなんだけどお腹は白いんだよ。
見せないけどね。
お兄さんとするボール遊びが大好き。
さっきからずっと待ってるんだけど早くお兄さん帰ってこないかなぁ。
  (撮影 四方克宗さん)




この花の美しさは
幾重にも花びらの階層を重ねることによって
厚みが増しているところにある。
まるで十二単衣の様な美しさを持つこの花は
これからも人をひきつけてやまない魅力を
放ちつづけるであろう。


二つの赤…
鮮やかなルージュを思わせる赤と
深みをましたワインの様な赤。
この二種の赤のコントラストが
最高のハーモニーを奏で、美しく人を酔わせる。
だがそれも華の命が続くひとときだけで
一夜の夢の様に終わる。


下らねぇ…
どこにでも咲いていそうな花じゃないか…
私はそう呟いた。
だが黄色い花は黄金色を放っていた。
その花は空を見ていた。
ちょっと考えた後、私は上を向いて歩こうと思った。
忘れていた感覚を取り戻す為に…


純粋…
無垢…
汚れなきその白い華は都会の片隅で大きく咲いていた。
まるで白鳥が羽を広げたその姿は今にも飛び立ちそうな勢いである。
優雅…華麗…誇り高きその白い華は都会の片隅で大きく咲いていた。

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